戦争と平和

オードリー・ヘップバーン出演映画「戦争と平和」

戦争と平和・あらすじ

war%26peace.jpg ヘプバーン初のカラー・ワイドスクリーン作品。 19世紀初め、帝政ロシアでの物語。 進歩的な青年ピエール(ヘンリー・フォンダ)は、フランス革命精神の象徴としてナポレオンを尊敬し、 仏軍モスクワ侵入の噂にも、他のロシア国民ほどフランスに対して憎悪を感じなかった。 彼が親しくしているロストフ伯爵家では、長男ニコラス(J・ブレット)の出征に、 伯爵(バリー・ジョーンズ)と伯爵夫人は沈んだ面持ちだが、 出征することは、ニコラスと恋人ソニヤ(M・ブリット)との仲を割くことにもなる。 財産を持たないソニアを、夫人は良く思っていなかったため、このことはせめての慰めだった。
ピエールが気に入っているのは、娘のナターシャ(オードリー・ヘップバーン)。 ナターシャはまだ女学生だが、2人は兄妹のように仲が良い。 ニコラスの出征を見送ったピエールは、道楽者の友人ドロコフのパーティで乱チキ騒ぎする。 ベズコフ伯爵の庶子(妾の子)であるドロコフは、上流の人々とつき合えない。 だが無二の親友アンドレイ公爵(メル・ファーラー)の知らせで、 ピエールは危篤に陥った父の病床へ駆け付ける。 アンドレイは最近、妻リーゼ(ミリ・ヴィターレ)との仲が気まずく、早く戦場へ出たいと考えていた。 遺言でピエールは広大な領域を受けついだが、臨終に立ち会ったクラーギン公爵は 娘のヘレーネ(アニタ・エクバーグ)に彼を誘惑させようと思いつく。 アンドレイは妊娠した妻リーゼを田舎の邸へ送り、戦場へ赴く。 厳格な父親はリーゼに気のつまる思いをさせ、内気な娘マリア(アンナ・マリア・フェレロ)は 同情しつつ父への遠慮から沈黙を守っていた。 ロシア軍は戦線に到着、ナターシャが将兵の奮戦ぶりを夢みている頃、 ピエールはヘレーネとの結婚準備に追われていた。 アンドレイは総司令官クツゾフ将軍(オスカー・ホモルカ)の幕僚として、 チェコの小村アウステルリッツに出陣したものの、 結果は敗戦に終わり、ニコラスは辛うじて逃げ帰り、アンドレイは負傷する。 休戦条約が結ばれ、将兵はモスクワへ帰還する。 リーゼはお産で死に、アンドレイは一変して気難しい人間になり始めた。 一方、派手好きのヘレーネはドロコフを誘惑、ピエールは決闘で彼を傷つけた上、妻と別れた。 ピエールはナターシャの姿を見ることを唯一の慰めとしていたが、 彼女はアンドレイと愛し合うようになった。 アンドレイの父の反対で結婚出来ぬまま旅立つアンドレイを見送ったナターシャは、 オペラでヘレーネの兄アナトール (ヴィットリオ・ガスマン)に言い寄られ、駆け落ちをすすめられる。 ソニヤの知らせでピエールは彼を追い払うが、アナトールを諦めきれないナターシャに、 アンドレイは再び憂鬱な人間となる。 休戦も終わり、ボロディノの決戦でアナトールは戦死、アンドレイは重傷を負い、 自らの過ちを知って戦場に出たピエールも負傷した。 クツゾフの焦土戦術でロストフ家の人々もモスクワを去り、 1人残ってナポレオンを刺そうとしたピエールも、未遂のまま仏軍の捕虜となる。 アンドレイはナターシャに抱かれつつ絶命し、恋を諦めたソニヤの計らいでニコラスは、 アンドレイの子供を引き取っていたマリアと結ばれる。 獄中でピエールは、信仰心の厚いい農民プラトン(ジョン・ミルズ)を知る。 ナポレオンのモスクワ撤退の際、プラトンは射殺されるが、 ドロコフ指揮のコサック騎兵にピエールは救われた。 11月末、ナポレオンは完敗してパリへ逃げ戻った。 モスクワに帰ったピエールが訪れたロストフ邸は荒廃し、 大人になったナターシャが彼を待っていた。

戦争と平和・みどころ

 トルストイの見え作の映画化で、ナターシャ役をオードリーが熱演している。 イタリア陸軍兵士を大量動員し、冬のロシアの場面を夏のローマで撮影したという。 スペクタクル場面は大きな見どころ。

戦争と平和・撮影秘話

戦争と平和撮影秘話 ヴィダー監督のオードリーに対する入れ込みは、並々ならぬものがあったようです。 「彼女以外ナターシャ役は考えられない。原作小説から出てきたようで、彼女ほどの適役はいない」 と言わしめています。 また当時はテレビが台頭し始めたころで、ヴィダー監督はテレビに対抗するためか、 ワイドスクリーンを活用したこの映画の戦争シーンで、4,000丁の火器、6,000丁のライフル、 7000着の衣装が用意され、ロシア軍とフランス軍の激突場面は迫力満点です。 しかし一方で、欲を言えば人物の心理描写にもう少し深みが欲しかった、という指摘もあったようです。 (写真左から、ヘンリー・フォンダ、オードリー、元夫のメル・ファーラー)

戦争と平和・作品データ

戦争と平和 英語タイトル・War and Peace
製 作 ディノ・デ・ラウレンティス
監 督 キング・ヴィダー
脚 本 エンニオ・デ・コンチーニ
音 楽 フランコ・フェルラーラ
共演者 ヘンリー・フォンダ
メル・ファーラー
ヴィットリー・ガスマン
ジョン・ミルズ
アニタ・エクバーグ
製作年 1956年
製作国 アメリカ・イタリア
上映時間 208分・カラー


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